106 飯2
身もフタもないから助かっている話でもしましょう。
親父には高齢者らしからぬ面がある。朝、起きるのが遅い。肉を好んで食べる。等々。ってそれしか思い浮かばないのだが。
いわゆる高齢者向けの食事を作らなくてもよいのである。
ある老夫婦二人で暮らしているご婦人は言った。「うちは刺身がないとダメで、毎日刺身なの」うちはそんなことをしていたらエンゲル係数が100%になるだろう。恐ろしや。
細かい好みでいえば俺と違う点も多いのだが、そんなのは個別対応も調理後とかになるから大した苦ではない。(カレーだけは辛いものが苦手だから別々になるのだが)
彼の好みは何といっても肉らしい。つい先日も焼き肉を出したのだが、見事に野菜だけが残っていたという有様。ただ、噛む力は弱くなっているのでハンバーグの方がお好みのようだ。
というわけでメニュー選びはほぼ制限なしでできるのが助かる。時にはカルシウム強化でしらすおろしなど出してはいるが、それは俺にとっても必要なこと。(というよりは、俺はしらすおろしが好きだからw)
かくいう訳で人間関係のベースでもある家族。嫌なところもいいところも織り交ぜて渡り合っていくしかないっしょってな話なんだ。