224 今年も会えたね

いつまでも絶えることなく・・・

コロナ禍の折、公園ならまあいいかとばかりに恒例のサギソウを見に行った。

思えばチューリップの咲く頃に人が集まることを避けて花の刈り取りを行ったというニュースには心を痛めたが追い打ちをかけるようにその球根を掘っていった輩がいるとかで密かにサギソウはどうだろうかと気になってもいた。

情報を出すのは抑えているのか開花の知らせもなかったが約束したように毎年花を咲かせてくれているはずとかなりあてずっぽうで出掛けて行った。

果たして・・・

そこに涼しげな花は咲いていた。保存会のおじさんたちがそこにいて見て行ってくださいと声を掛けてくれた。木道に足を踏み入れるとそこは変わらずサギソウが咲き乱れていた。俺は写真を撮りまくった。なんら変わることなくその凛とした姿に癒されもした。梅雨明けで暑くなってきた空気さえ沈めてくれている気がした。

ひとしきり木道を一周すると何と言ってここを立ち去ろうかとそればかりを考えていた。保存に尽力をされた方々だからやっぱり「ありがとうございました」だろうなと思いつつ近付くと先に声を掛けてくれたのはやはり向こう。「一鉢いかがですか」去年も買っていて失敗しているから気が咎めたがある目的のため買うことにした。勢いよく咲いている鉢とこれから咲くであろう鉢の二つ。すると1鉢おまけまでしてくれた。しめて400円也。

どんな顔をしてこの花を見てくれるだろうか。そればかりを考え帰路に着いた。

来年は一緒に見に行きたいものだ。

f:id:deex:20200802210554j:plain