49 足を引きずりながら足を引っ張らないようにする
ようやく足を引きずらなくても歩けるようになってきました。
仕事に就いてから1週間と少し、まだまだ業務内容の細かいところまでは覚えきっておらずしゃかりきになって覚えようとしている最中である。
そもそも、仕事を始めるぞってな時に肉離れを起こすようなことをするのが間違いだとマスターにも言われたが、確かにそうである。言い訳をすれば、まさかそんなこと起こるはずがないと高をくくっていた。しかし、きっと起こるべくして起こったのであろう。社会人失格である。
しかし、苦言を呈してくれるマスターには実は嬉しさを感じずにはいられないところがある。この歳のおっさんを怒ってくれる者など既に存在していないのだから。いい歳をして怒られている情けなさと裏腹にほっともしている自分がいるのだ。実は後者の方がウエイトは高くきっとまた同じことをしでかすかもしれない。
断っておくがMではない。
今は新しい生活のリズムに慣れることを優先して仕事以外ではのんべんだらりである。
あと二つの仕事があるのだが、一つは1日1時間くらいがせいぜい。もう一つはきっと春まで待たなければならないだろうな。
さて、新しい仕事の方だがこうなったのは自分のせいだからせめてそれに甘えないように動き回る覚悟でいた。しかし幸運にも最初は足をあまり使わずに済む業務だった。その分スマイル、スマイル、スマイル。
やけににこやかにバーコードを読み取っているおっさんがいたらそれは俺かもしれない。そうでもしなければ足を引っ張ることになるから。