16 入れるときはやっぱりイタイ

綺麗なピンク色でありました。

ムフフな話ではござらん。胃カメラの話。

ここんとこの不調は何だろうと意を決して医療の世話になることにした。それが丁度1週間前。そして、今日胃カメラを入れる(鼻からだから飲むとは言わないのだろうか)日であった。

院に行く前は今日、がんだと言われても大丈夫なようにしておこうなどとやはり想像力を逞しくして悲壮感を背中に背負ってのことだったが、逆に今日はツイている!という思いも忘れはしなかった。

座ってやるものだと思っていたから横になってくださいと言われた時から気分はまな板の上の鯉だった。いかん、いかん緊張したら入るものも入らんではないか。

何もかもが想像と違った。口から飲む胃カメラを経験していないから、入れるスコープの太さが想像のおよそ10倍以上だったり、(グラスファイバーより少し太いくらいかなと思っていた。実際はストローくらいだったかな)麻酔の効き方が気持ち悪くなる体を様してきたり・・・。

年に1回とかいう頻度ではやりたくないくらいの違和感に苛まれながら、(実際はそれほど痛くはない。ただ、俺には異物感がどうしても取れなかった)それでも俺はカメラを操る医師の表情を観察していた。少しでも表情が曇ることはないかと。

しかし、医師は終始リラックスした表情で操作を進めていた。(プロなんだから当たり前か)

「あ、大丈夫かな?」

胃カメラ後程なくして診察室で説明を受けた。先日の血液検査の結果と一緒に胃カメラの結果を聞いた。

結果は俺にしてみればすこぶる良好であった。冒頭に書いたとおりにきれいなピンク色をしていた。ただ1点だけ、びらん?があったが、それはきっと月曜にエゾさんと呑んだときにできたものだろう。心配するには値しないと言われた。

血液検査の方もまあまあかなと思う。幾分悪い数値はあったが、前回の値よりははるかに良いのだ。

俺は思った以上に健康だった。

今回思ったことは入れられる方の気持ちになることだけでは決してなく(でもそれも大事)これからも健康維持のためにはこういう気遣いをしていかにゃならん歳になっちまったということなんだろうな。