15 駒鼠のように
食事の支度は一品ずつ作っていくわけにはいきませんからね。
今夜の晩飯は少し品数を増やしてみた。出来合いのものはないから、手作りとなる。ここでものをいうのが行動プログラムをどう組んでいくか。世の主婦は大したもんだと思わずにはいられない。これを毎日やっている人もいるのだ。
どう動いたかということを記述する前に本日のメニューを。
・サンマ塩焼き
・鶏レバーの甘辛煮
・マカロニサラダ
・シジミの赤だし味噌汁
ホットなのが食べたいのはやはりサンマ。塩をしておいたら一番最後に回す。取り掛かりはマカロニサラダ。茹でる順番にはひと工夫がいる。タマネギの辛みや臭みは取りたいから一番最初に処理して水にさらしておく。玉子を茹で粗熱はとるようにする。茹でている間、鶏レバーの下処理、キュウリの薄切りなどをこなす。おお、シジミの砂抜きをしておかなくちゃいけないな。
マカロニは置いておくとくっつくから一番最後に茹でる。粗熱は一度水にさらすしか手はないのだろうか。水はしっかりと切っておかねば。マカロニと並行して鶏レバーを煮始める。煮詰めたいから火にかければあくをとるだけでほおっておける。煮物が煮立ち始めた頃にサンマをグリルに入れる。火は弱火。
マカロニが茹で上がり、味噌汁用に湯を沸かす。煮立つ頃にシジミは砂を吐き出し終わる。赤だし味噌をとけば完了である。
完璧だな。
と思ったら、何故かサラダの色味が少ない。ニンジンを忘れていたのだ。
とここで気付く。完璧を求めないことがやりくりの基本ではないかと。
時計を見ると始めてから1時間強が経っていた。
これを20分くらいでたいらげてしまう。何となくやりきれなさも感じたりもする。まあ、常備食用にとっておく分もあるのだがね。