17 夏の終わりを探しに行こうと思う

北国の遺伝子のせいなのか寒い方が耐えられるのではありますが。

夏の終わりが好きだ。暑さ寒さも彼岸までというが、自分の中では蝉の声を聞きおさめて夏の終わりとなる。それは、9月の最終日曜である。夏の終わりは何かしら諦めの色を帯びる。

本当は今年も日曜にしたかったが、なにせ台風が来る。蝉も鳴くまい。と今日にしたが、今日だったにしても蝉は恐らく泣いてはいないだろうと思いながら。

いつもの林道を行く。林道は自家用車で走るにはあまり具合の良くないことが多いが大切な風景はそこにある。

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こんな里山の風景が好きなのである。この写真からは分からないのだが、すぐ先は谷になっている。「夏の終わり」だからススキが写り込むのを避けてみた。

目的地へと到着する。この駐車場で蝉の声を聞けば夏は終わりとなる。残念ながらセミが鳴くには気温が低すぎ。恐らく台風が暑い空気を連れてくる月曜ならとも思ったが、まあ、いいだろう。確か去年も逃しているのだ。

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と、ここでUターン。家路につく。
今年がダメなら来年がある。家に着いて降り出した雨はどんな具合か窓の外を見る。おや、こんなところに夏が残っていた。

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