196 サイドディッシュ2話

二品ともなんだかノスタルジーをそそられる。

緑の女神

最近某アプリでやり取りをさせてもらっている人がいる。その人とは食いもんの話が中心となっているのだが、ふとしたはずみで昔好きだったドレッシングの話になった。もうなくなったとばかり思っていたところその人の話ではまだ存在しているらしい。思えばバイト時代に社員がいなくなった深夜、そのドレッシングでシェイクを作るなんて馬鹿なことも思い出した。

そんな中彼から画像が届く。そのドレッシングを提供するレストランに行ってきたという。見覚えのあるようなその皿に懐かしさがこみ上げてきた。

飲める酢の物

行きつけで時折出される酢の物。まず自分では作ろうとは思わないというくらいの食いもんだが、それが誠に旨い。それほど酸っぱくはないのだが、れっきとした酢の物だ。おかわりがあれば迷わず頼んでいたことだろう。胡瓜は3~4センチくらいに切ってあって隠し包丁を入れてある。下手に薄切りの胡瓜ならいざ知らず、その隠し包丁で胡瓜の風味も存分に楽しめる。そして胡瓜など食い終わった後に勧められて漬け汁を呑んでみる。これが実に旨い。

自分からは作らないその酢の物。今夜は作ってみようかと思う。