146 続・役に立つかどうかは別にして

一気に書こうと思っていたが仕事の時間があったからできなかったよ。ま、とりあえず後編。

自分が介護に携わることははっきりいって予想していなかった。母の時も妹におんぶにだっこで自分は後方支援をしているつもりでいた。

それでも同居からいきなり介護度はついたものだから少し慌てた。どうも俺は極端に走る癖がある。母にできなかった分を父に返していこうと思ったのであるが、同時に自分の生活を崩したくはなかった。

その時に書いた文章がある。

「自分は介護をしているつもりはない」というもの。それまで予備知識として自分一人が背負い込んではいけないことは知っていたからそういうことを書いたのだと思うがある意味大間違いであった。

今ではかなりできなくなっていることが増えていく中でそれでも介護自体については大変だと思うことは少ない。やらなければならないこともそう多くはないと思ってはいる。一番の苦痛はきっと30年も別々に暮らしてきた人間の生き方に共感できなかったことである。(これについては思うところがあるのだがまた後日にでも)

そんなこんなで始まったなんちゃって介護生活。

最初の頃はまだ動けていたし、いろいろなところに連れて行こうと計画した。下見に行って車椅子での移動はどうかとか、いくらかかるとか。しっかり自分も楽しむことも忘れずに。

そうこれからの人生で恐らく長いのは自分の方。その中で介護をする時間を取りながら自分も楽しむことを忘れないようにすることは非常に重要なことであるとそれは今でもそういうスタンスでいる。

まず自分のしたいことからうまく巻き込んでいく。自分が行きたいところがあったら父だったらどのような楽しみ方ができるのかを考えてみる。

ま、それも最近では思うようにいかなかったりするんだけれども。

介護は頑張っちゃいけない。日々の生活の中で自分を見失わないようにしている今日この頃なのである。