47 万博が開催されるんだってね

どん詰まりが会場って大丈夫なんですかねえ。取り敢えず盛り上がるといいなと思います。

1970年の万博の時にはもうこの世にいたがティーンエイジャーにもならぬ歳で行きたいなとは思っても距離がそうはさせなかった。

「20世紀少年」でも万博が登場するがもう少し年齢が上がっていたなら俺だってチャリで行こうとしていたかもしれないな。

誰に行きたいと言う訳でもなく一人その思いを募らせていたが、やはり「これはかなり特別なことなんだ」という認識はその歳でももっていたような気がする。そして何か人生の上で万博があったことを残してはおきたかった。

そこで目をつけたのがあの当時近未来的にも思えたパビリオンの建築の数々。ジオラマにして眺めて行った気になるのもいいだろうなあと子ども心に思ってた。あの時代の俺の世界に満足できる材料がなかったのもあって実現はついぞしなかったのだが。

それでも色とりどりの硬質発泡スチロールは手に入れることはできたからそれでなんとかとは思っていたのだがね。

そう、何にせよ自分が残しておきたいと思うものはいろいろな形をとって手元に置きたがるのが癖だった。まだビデオデッキも復旧しきらない頃のTVドラマ然り、旅先での何の意味もなさそうな写真然りだ。

やっと人との関係を残しておきたいと思うようになった頃、関りはどういう形で残っていくものなのかふと考えたことがある。

結局のところ形にして残したところで思い出すきっかけにはなるのだろうがそんなものをためこんでいると場所をとって仕方がない。

結局のところ俺の頭の中で生き続ける思い出というもので残るのが一番いいような気がしてきた。

思い出補正があるのが厄介なところなのだけれども。