215 生まれたままがいいですよ(前編)

どうも、こんばんは。

さて、何やら意味深なタイトルをつけておいて扇情的か?と思いきやそうでない記事もたくさんある。今回はどうかな?期待は後編へ。

俺には抵抗のあることがある。それは体の一部が変わってしまうこと。親から授かったこの体が変わってしまうことだ。

この歳になってもうきっと随分と変わってしまったものと思われるが、今でも覚えてる。初めて差し歯を入れなければならなくなった時のことを。もともとがずぼらだから歯磨きもいい加減、むしろそこで抵抗しろよという話なんだが、いよいよ自分の体じゃないものが体に備え付けられる段になって抵抗を始める。ただ歯医者に行きたくないだけではないのだ。

眼もそうである。ファミコンよりも前の世代で恐縮だがブロック崩し(家庭用ゲーム機、アーケードではない)にはまって視力を落とした。眼鏡でさえも異物が装着されるような気がして抵抗感があった。

観念して諦めてしまえばなんてことはないのだが、そこまで行くのに足掻く足掻く。精神的に葛藤を繰り返しながら。

さすがに胸部に接着剤を入れなければならなくなった時には命にかかわることだからそんな余裕もなかったが。

とりわけ金属が苦手である。何だか人造人間に一歩近づいたような気がして。アクセサリーは言わずもがな。腕時計でさえ革かシリコンのバンドのものを選ぶ。眼鏡は最近していないがこれは唯一の例外だろう。

そんなことを思いながら銀河鉄道999を見ていたなあ。結局自分が自分でなくなる気がして嫌なんだろうなあ。

214 最初の扉

 あれはもう2年も前のこと。

「も」って言えちゃうほどなんだな、これが。それだけ長い年月が経っているわけでもないのにな。つまりは過去の出来事。

アプリで知り合って暫くはメッセージのやり取りだけだった。その内容から会えば何かはするだろうと思っていた。そのうち会おうということになった。

場所はとあるショッピングモール。相手は飯を食ったばかりだというが俺は腹が減っていたから食事がてら会話を交わす。

その後、その人の車へ。また少し話をしているうちにそっち方面の話へと移り変わりその人はおもむろに俺の手を自分の股間へと導いた。

初めてで何をすればいいのか分からなかった俺に業を煮やしたのかもしれない。そんな始まりだった。

ただ俺は思っていたよりもずっとシンプルなものなんだと思ったことを覚えている。だから流れに任せて好きなようにした。

これが始まり。

その人とはそれっきり二度と会うこともなかった。

ただ、入り口としては上出来の出来事だったと思う。

その人の口はやけに魚臭かったな。昼飯は魚だったんだろう。

213 好きになってはいけない人

あけましておめでとうございます。って松はもうとっくに取れてるが・・・。

無沙汰している。これは単に書けないことが多くなってきたためであって俺は元気である。心配には及ばない。

さて、タイトルの話題に移っていこうかと思うが誠に勝手で独りよがりなことをつらつらと書き綴っていこうと思う。ちなみに「好きになってはいけない人」とは自分のことである。

基本的に俺は一度つながった縁を自分から断ち切ることをあまりしない。SNSでもブロック機能の世話にはほとんどならない。しかし、これまで縁のあった人と続いているかというと頭をかしげる部分もある。そういう事案が巡ってくるとただただ寂しいことだと思うのだ。

そこで考える。

俺、知らず知らずのうちに「好きになってはいけませんよ」なる看板を背負ってはいないかと。口でそうじゃないよと言ってもそういう人は皆その看板を感じ取っているのではないかと。

そんなことを考えながら今日も踏ん張って生きている。

たは、軽やかに行きたいねえ。