215 生まれたままがいいですよ(前編)

どうも、こんばんは。

さて、何やら意味深なタイトルをつけておいて扇情的か?と思いきやそうでない記事もたくさんある。今回はどうかな?期待は後編へ。

俺には抵抗のあることがある。それは体の一部が変わってしまうこと。親から授かったこの体が変わってしまうことだ。

この歳になってもうきっと随分と変わってしまったものと思われるが、今でも覚えてる。初めて差し歯を入れなければならなくなった時のことを。もともとがずぼらだから歯磨きもいい加減、むしろそこで抵抗しろよという話なんだが、いよいよ自分の体じゃないものが体に備え付けられる段になって抵抗を始める。ただ歯医者に行きたくないだけではないのだ。

眼もそうである。ファミコンよりも前の世代で恐縮だがブロック崩し(家庭用ゲーム機、アーケードではない)にはまって視力を落とした。眼鏡でさえも異物が装着されるような気がして抵抗感があった。

観念して諦めてしまえばなんてことはないのだが、そこまで行くのに足掻く足掻く。精神的に葛藤を繰り返しながら。

さすがに胸部に接着剤を入れなければならなくなった時には命にかかわることだからそんな余裕もなかったが。

とりわけ金属が苦手である。何だか人造人間に一歩近づいたような気がして。アクセサリーは言わずもがな。腕時計でさえ革かシリコンのバンドのものを選ぶ。眼鏡は最近していないがこれは唯一の例外だろう。

そんなことを思いながら銀河鉄道999を見ていたなあ。結局自分が自分でなくなる気がして嫌なんだろうなあ。