121 原風景

原風景の場所はどこですか?

俺の場合、魂が揺さぶられるような場所に出会っているから幸せなのかもしれない。具体的な地名でいえば、それは北海道の硫黄山。3回くらいしか行っていないが、あの荒涼とした景色が好きなのである。

それでもちょっくらじゃあと行って来られる場所ではないからもっと近場に同じような場所がないものか探していた。そうしたらあった。その場所は浄土平。こっちもかなり距離はあるが北海道に比べれば格段に近い。

とはいえ、この浄土平、硫黄山より以前に訪れていた。場所がわからず最近になってやっと「ああ、あの場所だったんだ」と合点がいった。

この浄土平、今の時期になると行きたくてうずうずしてくる。というのは、もう少しすると雪の回廊も見物できるからだ。

黄山と浄土平、どちらも硫黄の匂いが立ち込め生き物の侵入を許さないようなところがあるが、そんなガンとしたところに惹かれるのかもしれぬ。

今年はちょっくら行ってみようか。ついでに温泉に浸かるのも良いかもしれぬ。(前回は風呂に入りたいと思っていたのにもかかわらず実際入ったのは日立の立ち寄り湯だったという体たらくwそこもよかったけどな)

さて原風景とはそんな場所なのかもしれないのだが、究極の原風景は日本にはないと思っている。どうしても一度行っときたいのはグランドキャニオンやモニュメントバレー。そこにこそ自分の原風景があるはずだと思う。

行けるかなあ、行ってその風景を見たら熱いものがこみ上げてくるんだろうなあ。

注)浄土平のある磐梯東スカイラインは火山の警戒のため再開通の見通しが立たないそうです。今年は行けないのかなあ・・・。(4/7追記)

120 「われは寂しも君としあらねば」

ばんじゃく氏の漫画は好きなんだな。

ちょうど今の季節の話。ほろっとするもエロあり(笑)

愛する者が旅立ってしまい残されたものはというベタな話なんだが惹かれずにはいられない。

ところで花冷えが続いて満開に近い近所の桜ははらりともしないでそこに佇んでる。ほんわりと淡い色彩だけがそこにはあるから今日あたりバックの青空とともに画像を切り取りたいところだがやめておこう。

4月に生まれた。雪国の生まれだから桜の花が満開の頃だったかもしれない。死にかけで生まれ、きっと生きたいと思ったから今こうしてここにいる。それが桜の花に寄せる気持ちなのかもしれないね。感謝に似たような気持ちだ。

この広い空の下で桜ともともに生きている。それだけでなんだか嬉しくなっちゃうんだよ。浮かれているのとは違うな。


119 このこみ上げるものはものは何だ?

性欲ではないようです(爆)

レギュラーの仕事は午後からだから歴史的瞬間を見ようと久しぶりにTVをつけた。新しい元号が発表されるのは人生上2回目だが、今回は生前譲位ということでまた違った趣がある。

平成の時はアルバイトをして生計を立てていた。それがレストランでのバイトだ。確かあの時はくるくる回る店の看板を停止させていた記憶しかない。自分にも新しい時代が来るとこれっぽっちの期待もできずに過ごしていたと思う。かといって失望もせず、ただ毎日をのほほんと過ごしていたように思う。なんとかなるさぁってヤツ。

そして今回、その瞬間は予定よりも10分遅れてやってきた。目に何かがこみ上げる。自分でもなんで?と思った。

感動しているんだろうなと結論付けた。そうでない感情はこの際無視した方がよさそうだ。

そう、感動屋なのである。映画館から足が遠のいているのもそういった理由からなのかもしれない。

できればもう一度くらいはこんな歴史的シーンを見ることができるといいな。生前譲位があるから不謹慎ではないよなぁ。