211 EMPTY GARDEN

ドアをノックし続けているのかもしれないな。

洋楽のヒットチャートにはまっていた頃があった。ああ、この曲いいなと思うものはできるだけ手元に置いておくようにした。何度も聴くものもあれば何だかイメージが違って1回聴いたきりという曲もあった。

「Empty Garden」/エルトン・ジョン

この曲もいいとは思っていたのだがついぞ購入することはなかった。知っている人は知っているだろう。ジョン・レノンへの追悼歌だ。

さて、俺の傍らにも小さいながら庭がある。エンプティどころか要らないもので埋め尽くされている土の部分のない庭だ。

ふと、この庭を空っぽにしたくなった。何もないところから始めたあの頃のように。思えば、自分の終の棲家を作るための道具やら部材やらだ。

もう、必要はない。