204 白濁汁の話

遠い昔の話。

親元を離れて一人暮らしを始めた頃、やはり酒を呑む機会が多く、大学から離れているところに住んでいた俺は泊めてもらうこともしばしばだった。そんな折、仲間とその中の一人が住むアパートで呑み会をした。ひとしきり騒いであくる朝のこと。

散らかった床に白濁液・・・。賢明な俺は見て見ぬふりをしながらもそれが何なのか知りたかったような気がする。間を置かず次々と起きてきた輩の一人が「〇〇〇~(俺じゃない)こんなとこでしこってるんじゃねーよ(笑)」俺はその液体がなんであるのか知ることとなってしまったのである。酔ってmrmrしたか!

しかし真実は別のところにあった。よく見ればわかったはずである。その白濁液は炊飯器のあった場所のそばにあった。恐らくは吹きこぼれたものだろう。この事実を知った時俺のある種ファンタジーは消え去った。

別の話。

高校の時は体育の時の着替えを教室でしていたが人前で着替えるのがどうもダメでいつもタイミングをずらして着替えていた気がする。

そんなある日。俺の詰襟の学生服の肩のところにべったりと白濁液が付いていた。詰襟は椅子の背もたれに掛けていた。その高さはちょうど股の下あたりになるはずだ。

純情無垢な(笑)その頃、誰にもわからないようなところでティッシュで拭きとったことを思い出した。

その白濁液の正体はいまだ分からないままなのだが。

蛇足だが、別に白濁液フェチな訳ではないと思う。