163 安直に答えを出すことなかれ

温厚だと自負している俺は何故に腹を立てたのだろう。

少し前に書いたこの記事のきっかけの一つでもあるのかなあと思う。

 

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 最近では緩和状態になってきているのだが、暫く前から職場の居心地が悪い。仕事のミスで小言を言われたのが端を発しているのだと思う。凡ミスだし次からは気をつけようと思うからそれはそれでよかった。

ただその言い草に腹が立った。結局は自分の不利益になるからと締めくくられたその小言に情けなさが先に立った。だが、それでは終わらなかった。小言を言ったその人はその話を他の人にも広めたらしい。古株の人に伝わってからは一時期針の筵のように感じ、一時も気を抜けない状態が続いた。

そんな中、俺はまたもや大きな荷物を落とした。まあ、そんなことは日常茶飯事だし、商品に傷がつかなければいいんだがいかんせん音が大きかったらしい。そばを通った人が駆けつけ俺はまず謝った。だが、その人はこう言った。「怪我がなければいいんですよ。そんなもん」まるで商品などどうでもいいかのようなその言葉に俺はほろりとさせられた。

ここで考える。確かに今はましな状況といえども辞めたい気持ちは依然としてある。だが、最近も一人同じ時間帯のベテランさんが辞めたばかり。俺が辞めたらその言葉を掛けてくれた人に負担がいくことにはならないか。

そう考えると「辞めさせてください」とは言い出しにくい今の俺なのであった。