157 使い物にならない暴れ馬

梅雨入り前の移植は叶わなかった。

苗は順調に育ち本葉が3枚くらいになった。発芽率は70%ほどであまりよくはないのだが、育っている苗は元気である。

畑の整備も大詰めに入り、今年は牛糞を入れようと何袋かを購入。いよいよ耕運機の出番が来たわけだ。

一抹の不安がなかったわけではない。去年はアクセルレバーが折れ、燃料タンクのキャップが破損した。今年はどうだろう。エンジンをかける。元気のいい始動音。いや、元気良すぎないか?

いきなりの高速回転でまるでそれは暴れ馬。畑の上で暴れまくった挙句、突然停止。

調べてみるとアクセルワイヤーがさびていて高出力のまま固定されている。

こりゃ修理に出さないとだな。

購入したホームセンターにもっていく。アクセルレバーの時は1週間かかった。梅雨入り前の移植は難しくなってしまった。



種蒔きをしたものの今年は栽培するのは止めようかとも一時は思った。でもやはり俺に今できることはこれしかないんだと思い直した矢先の出来事だった。

考えてみれば今年は止めておきなさいよと言われているのかもしれない。だが、使い物にならないと分かった瞬間、もう修理に出すことしか頭になかった。

耕運機が直ればまた急ピッチの仕事になる。修理の間は少し休みなさいよとこれまでのしゃかりきを諫められているようだ。

そうだな。ここはのんびり構えるのがよさそうだ。定植が遅れたときのデータが取れるぞくらいの気持ちで待つことにする。

そもそも、大事な機械、メンテナンスくらいしておけよという教訓を残してはいるんだがね。

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昨年撮影