140 もう二度と来ることはないと思っていた街にて
それでは後半です。
今思えばその街は俺が初めて大勢の指向を同じくする人たちと会った場所だった。その時はその場所にいることがいたたまれなくてその後随分引っ込んでしまったんだなあと思いながら、それでももう何度目になるんだろう。という街。
時折雨も降っていた前回と同じような空模様。
だが。
ゴールデンデイの締めくくりとして素晴らしいことばかりが並んだと思っている。
スタートラインを引けたのならそこからゆっくりとでも歩いていきたい。
翌朝は晴れ渡っていた。