137 ボールペン
何故にこうも消費量が激しかったのでしょう。
どうも昔からボールペンを失くすことが多い。これはボールペンを多用することのほかに動き回る仕事だからということに要因があると思っている。大して高いものは使っていないが失くしたものを思うとまだ使えたのだからもったいなかったなと思う。当然のことながら一度失くしたペンが戻ってきたことはない。
今の仕事をするようになってやはりボールペンを使うことからは離れられていない。しかも動き回る環境も同じ。条件は揃い過ぎている。
いや、失くす要因は強化されていると言っていい。
自分でもわかっているのだが、荷物の取り回しのときに気持ちをそれだけに注ぐために腰に着けている道具ホルダーなどには気を払ってはいられないのである。狭い場所での作業ではなおさらだ。
実際、もう4本ものボールペンを買った。我ながら進歩がないと苦笑するしかない。4本目のペンを買ったのは先週のことだった。
それがこの間ふと自分の名前が書いてある引き出しにやはり失くしたメモ帳と一緒にボールペンはあった。誰かが入れておいてくれたのだろう。もう手元には戻ってこないと思っていただけに嬉しい気持ちがこみ上げてきた。失くすたびに違う種類のボールペンを買ってきたが、何故だろう3本目の再会できたボールペンが妙に手にしっくりくるような気がして4本目をしまって3本目を使っている今日この頃なのである。
手にしっくりくるということは失くして初めて気づくということなのか。