130 聴きたい音楽はCDのまま
平成も終わろうというのに。
昔、無人島にCDを3枚だけ持っていくとしたらどれにするかという質問があった。これについての俺の答えは「選べないなあ」だった。
今だとどうだろう。
選べないという理由を書く前に昭和の時代、レコードの頃に思いを馳せてみる。自分で一番最初に買ったLPは「宇宙戦艦ヤマト」だったと思う。シングルはよく覚えていないが多分アイドルのであっただろう。年代からするとキャンディーズ辺りであったかもしれない。
レコードを買い出して間もなくモンキーズのリバイバルがあった。当時3000円くらいだったLPの値段も発売時の値段に合わせるのかモンキーズのそれは1800円と手ごろな値段で活躍していた頃のものはすぐに揃った記憶がある。
当時のステレオはバカでかく家具といってもいいほど。そんなものを布団の脇に据えて毎朝母に音楽をかけて起こしてもらっていた頃が懐かしい。一種の運試しのようで選曲は任せていた。きっと母は選んでいた認識はなかっただろうが。
思えばその前に家にあった音響機器といえば真っ赤なレコードプレイヤーだけだった。スイカを食べながら妹と聴いていた時にスイカが手から滑り見事ピンポイントでレコード針の上に落下、それは妹の愛聴盤、その後しばらくは恨み言を聞かされたものだ。
いけないいけない脱線しすぎだ。
ちなみにCDのアルバムで一番初めに買ったのは松田聖子であった。確か「citron」だった。こちらもシングルは覚えていない。ちなみに松田聖子のファンではなかったはずなのだが。
さて本題へと戻ろう。
選べない理由はどうしてもアルバムという形態だと好きになれない曲が混ざるからだ。
問題の3枚だが今なら容易に決められる気がする。ただし持って行ったとしても聴くかどうかはわからない。ただ手元に置いておきたい3枚なのである。
それは
・「イノセントマン」ビリージョエル
・「spirits」渡辺美里
・「Topics」My Little Lover
この3枚なのである。
ダウンロードの時代になって久しいが、手元に置きたい曲は形を成していないとどうも落ち着かない。
スイカは落下する場所を失ったということか。