96 春待つパスタ

今、すごく腹が減ってます。

俺の歴々のブログにしばしば登場するパスタの記事があるんだが、今年もそれについて書いてみよう。

海辺のイタリアンで食べたのが最初である。

いつもならそれほど冒険はしない。だがその日はちょっと変わったものが食べたかったんだろうな。柚子胡椒のペペロンチーノ。

もうすっかり春だったと思う。使ってある食材は春を感じさせるものだし、彩もピンクペッパーなどあしらってあってまさに春ならではのパスタだった。

多分同じ味は出せないだろうなと思いつつ昔覚えたペペロンチーノの作り方でここ数年は毎年作っては春を待っている。

野菜売り場で菜の花を見かけ始めるとその時期が来たことを知る。

まだ春が来ていないせいなのか、自分の技量が足らないからなのか同じ味、見栄えには届かないのだが春を期待するにはそれで十分だった。

今年もそれを作ろう。

例え春が来なくとも期待するのはいけないことか。そういう心持である。

そういえばつい先だって「誰かを幸せにするために」という本をタイトルに惹かれて買った。

いつか、この春待つパスタを馳走して幸せな気分にできたらいいな。その時までこの料理を精進しておくか。f:id:deex:20190219071158j:plain