158 やはり世の中は

いやあ、読書っていいよねえ。

「大きくなったら何になる」幼い頃に問われた言葉。確か「本屋」と答えたこともあった。その頃よく読んでいた本など覚えていないが、母の字引は暇さえあると読んでいた。英和の役割もあって、英語で何というのか調べるのが楽しかった記憶がある。

大人になって読書は眠るためにすることに変わってしまった。眠るためにすることだからなかなか進まない。1ページも読み進まないうちにベッドサイドに本は落ちていたということもよくあった。

最近書店によく出入りするようになった。はっきりとした目的があるわけでもない。目についた本をパラパラとめくって気に入れば購入するといった感じ。

いつか全巻揃えばいいやと思っている「きのう何食べた?」があっただろう場所には何もない。やはり世の中のトレンドとなっているのだろう。ないとなると欲しくなる。俺もそんなミーハーの一人。

別の書店では最新刊とあとは櫛のはが抜けたような巻数が1・2冊。それなりにやっぱり順を追いたいからと購入するのは止めておく。

昨夜行ったその別の書店には目的をもって行った。或る歴史的人物の人となりを知りたいなと。その書店には検索機があるからキーワードを叩き込んでみると殆どが在庫なし。それでもあと僅かという表示を頼りに書棚を探す。ハードカバー、単行本。計3冊を購入した。

夢中になって読む本ではない。ただその言葉はしっかりと受け止めながら読み進めたいという所存である。

157 使い物にならない暴れ馬

梅雨入り前の移植は叶わなかった。

苗は順調に育ち本葉が3枚くらいになった。発芽率は70%ほどであまりよくはないのだが、育っている苗は元気である。

畑の整備も大詰めに入り、今年は牛糞を入れようと何袋かを購入。いよいよ耕運機の出番が来たわけだ。

一抹の不安がなかったわけではない。去年はアクセルレバーが折れ、燃料タンクのキャップが破損した。今年はどうだろう。エンジンをかける。元気のいい始動音。いや、元気良すぎないか?

いきなりの高速回転でまるでそれは暴れ馬。畑の上で暴れまくった挙句、突然停止。

調べてみるとアクセルワイヤーがさびていて高出力のまま固定されている。

こりゃ修理に出さないとだな。

購入したホームセンターにもっていく。アクセルレバーの時は1週間かかった。梅雨入り前の移植は難しくなってしまった。



種蒔きをしたものの今年は栽培するのは止めようかとも一時は思った。でもやはり俺に今できることはこれしかないんだと思い直した矢先の出来事だった。

考えてみれば今年は止めておきなさいよと言われているのかもしれない。だが、使い物にならないと分かった瞬間、もう修理に出すことしか頭になかった。

耕運機が直ればまた急ピッチの仕事になる。修理の間は少し休みなさいよとこれまでのしゃかりきを諫められているようだ。

そうだな。ここはのんびり構えるのがよさそうだ。定植が遅れたときのデータが取れるぞくらいの気持ちで待つことにする。

そもそも、大事な機械、メンテナンスくらいしておけよという教訓を残してはいるんだがね。

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昨年撮影

156 サンクス!

山の中の朽ちた一軒家。とうとう壁が基礎から外れ大きく傾いている。どうしようもない後悔も確かにあるけれどそれよりも強い気持ち。

それが「ありがとう」

最近よく目にする言葉。温かい言葉だね。大好きだね。気持ちがほぐれていくね。

じゃあ、俺言ったことあるんだろか?
どうだろう?言ったことはあっただろうけれど伝わってなかったかもな。

そして応えてはもらえない相手にそれを言おう。

何より、
こんな俺がどんな人間かを気付かせてくれてありがとう。
気付くまで心の拠り所になってくれてありがとう。

「ごめんね」じゃ前に進まないからね。