145 役に立つかどうかは別にして

今、直面している人にも。これから直面するであろう人にも。

現在、親父と二人暮らしである。そして、認めたくない部分ではあるがそれは前職を退く一因にもなっているのだと思う。

同居を始めて6年が経つ。それまでは互いに一人暮らしだった。それが親父の胸椎骨折を機に同居に踏み切った。妹がいるが、彼女は母の介護で嫁に行った身で頑張った。これ以上負担は掛けたくなかった。(実際母の介護の方が大変だったはずである)

同居をするにあたりしなければならないことはたくさんあった。例えば、身体の状況をつかんでおくこともまた一つ。そして住んでいた家の始末もその一つだった。

身体の状況は骨折以外には小脳の梗塞を患ったことがあるという情報しかなかった。それ以外には本人の弁に頼らざるを得ないほど通院歴がわかるものが残っていない。そこでまず受診をした。

糖尿があるかもしれないと思っていたのだが、結果はそれ以上で癌がみつかった。(これについてはその部位の癌で死に至る症例が少ないのとマーカー値がかなり低いところで推移しているから少し気は楽かもしれない)

次には家の始末。俺も母が亡くなってからあまり寄り付かなかったのだが、骨折の時にはもうすでにひどい有様だった。そして、上物は父名義だが土地は借りている。それとプラスアルファで前職最後の夏の休みはそれに終始した。長い間住んでいないといっても19まで育った場所だ。さすがに取り壊すところは見ることができなかった。

そんな状況で介護の生活が始まった。(つづく)

144 予習ってわけでもないのだが

日曜日、信州へと行く。

1カ月前から空けていたところにすぽっと入った予定だ。大いに楽しんできたい。

その予習ということではないのだが、ニラせんべいを作った。北信の郷土料理だ。祖母の家に行くときはいつもそのあたりを通るし、なんだか料理も似ている気がする。てなわけで愛着がある。

とはいってもニラは大人になるまで食べられないものの一つだった。レバニラなら食べることができたかもしれないが、ニラの味噌汁、ニラのおひたしと母はそんなものばかりを出していた。今でもその二つは作ろうとさえしない。

砂糖を入れるレシピと入れないレシピがある。前回は入れたから今回は入れないバージョンで作った。

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TVで見て知ったのだが、これ、シンプルだが結構旨い。焦げ色いいだろ?

とかなんとかいいながら、結局帰りの横川SAで峠の釜めしを食うだけに終わりそうな気もするのだが。

143 約束

早いものだなあ。

今行きつけのゲイバーに行き始めて1年が過ぎた。時にはマスターと言い争いまがいの話もしたが行き続けている。

そして一つ約束がある。些細なことだが果たさないといけないな。

なんだかよく子どもの頃の話をする。そんな話の中からグミを食べたいという話になった。

あまり注意してはいなかったのだが実は俺の畑の脇にグミの木があった。去年はシーズン終わりでギリギリ残っている実を採ったのだが、なかなかバーに行けなくて冷凍しておいたのがいけなかった。とても口に入れるものではなかった。

今年もそろそろなる頃だ。

そういえば子どもの頃は実のなる木が周りにたくさんあってよくとって食べたものだ。恐らく一番気に入っていたのはクルミ。頭皮にできものができるくらい食べた。

またある時は桑の実。ワインにならないかと瓶に詰めて家にあった酒と混ぜ隠れて飲んだこともまた懐かしい思い出だ。

今の子どもたちはそんなことはしないのだろうね。そこらへんになっているものは誰かものかもしれない。でも採ってもだれも咎めだてすることもない。そんなおおらかさを失ったからなのかもしれないと思うと寂しくなるね。